令和2年2月16日 わらじづくり
今年奉納予定の大わらじを作成しました。朝7時からの作業で、午後6時までかかりました。子供会の皆様、保存会の皆様ご苦労様でした。大仏様も新しいわらじを、楽しみにしていることだろうとおもいます。
2枚目の写真は、勉強用に作ったミニわらじです。
4枚目が180cm×90cmの大わらじです。令和元年、久慈川の氾濫で、準備をしていたわらが流されました。本年は、近隣の方々から提供頂いたわらを使用して作成しました。
奉納日は、諸事情により現在未定です。
大わらじ見学
平成30年2月24日に、鎌倉大仏様に奉納した、大わらじを見学してきました。
松栄に住む皆様での、団体参拝です。参加者のお孫さんやお子さんが、一生懸命作り奉納した、大わらじをお参りしてきました。なかには、「何十年も前に自分も作って奉納したんだ」「なつかしい」という声も聞こえてきました。親から子 子から孫 70年という歳月を感じる言葉でした。
参加した皆さんも、なんとも誇らしげなお顔でした。
そうですね、70年続いているんですから、初期の方は、もう○○歳くらいですね。
代々続く、姿はありがたいですね。鎌倉大仏に行かれた際は、是非、常陸太田市松栄町の方々に、思いをはせてください。
ミニわらじも同行しました。
ちなみに、ミニわらじを持っている人が、会長です。
松栄大わらじ保存会
松栄町は年々子供の数が減り、子供会だけでは、わらじの奉納が難しくなってきました。そこで、町の有志の方々で、保存会を立ち上げました。住職も会員で、地元ですので、微力ながら協力しております。
戦後、松栄子供会(当時すずらん子供会)の有志の方々が、世界平和を祈り鎌倉の大仏様に、行脚して頂きたい、そんな願いのなかでわらじの奉納がはじまりました。約70年奉納が続いています。
先人の方々の平和への想いは、今の私たちとは、比べものになりません。その思いを繋げていくことが、とても大切に思います。
そして現在も、3年毎に奉納をさせていただいております。
鎌倉大仏の高徳院様は、当山と同じ浄土宗寺院です。御縁の深さを感じます。
前に奉納されたわらじは、松栄の地に戻り、その役目を終えて、香仙寺山門に安置させていただいています。
笑人 傍人(わらじん そばじん)
上のノボリバタちょっと気になりませんでした。
笑人傍人って書いてあります。わらは大わらじ 傍は常陸太田市(旧金砂郷)といえば、そばの町
名産に常陸秋そばがありますね。そのそばと傍をかけて、「笑人傍人」
毎年、常陸太田市(旧金砂郷)で行われている、「けんちん祭り」参加しています。元々は金砂郷そば祭りでしたが、市町村合併で、そばを「そばフェスティバル」に、もっていかれました。残念!それでもめげないのが、旧金砂郷の方々です。金砂GO!郷!会が発足!そばがダメなら、けんちんだ~とばかりに「けんちん祭り」ができあがりました。今回、このお祭りに、大わらじも参加させていただきました。
けんちん汁の中に、何やら怪しい物体が、よく見ると「わらじの形」のそばが入っているではありませんか。ひとつひとつ型を抜いてつくるなんて、素晴らしいわらじ愛です。けんちん汁も「うまい!」是非、ご賞味ください。毎年、秋に交流センターフジにて開催されてます。
大わらじができるまで
大わらじの原料は、もちわらです。普通の稲より長い事と、粘りがあるそうです。
これを、水で濡らし、木槌でトントン叩きわらを柔らかくします。芯になる部分は、わら縄を使い3本から4本を、ねじりながら太くしていきます。これが、意外と重労働ですね。
芯を作ったあとは、もちわらをこれに編んでいきます。1対ですから、そろえるのが大変です。途中、鼻緒を編み込みながらつくります。
編み込みが終了したら、最後は、芯を引き形を整えます。ここでの失敗は、すべて無駄になってしまいます。力をこめて、息をあわせてととのえます。ここで終わりかと思うと実は、この後も大変です、わらが飛び出ているものを、丁寧に「ハサミでチョキチョキ」大仏様が、履くのですから、履き心地のいいものにしないといけません。子供たち、総出でおこないます。
1対作るのに、朝から夕方まで、かかりました。
わらじの大きさは2メートル近くになります。
お知らせ
大わらじ保存会では、大わらじPRの為、鎌倉大仏様から帰ってこられた大わらじの貸し出しをしております。
茨城県内を中心としております。応相談
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その際は、代表様のご連絡先を明記ください。